スポーツベッティング初心者に向けたオンボーディングの設計
文化に合わせたUX
ローカライズ
継続利用を促す設計

概要
Mybetは日本市場向けのスポーツベッティングプラットフォームです。日本のスポーツファン、特に初心者に向けて、気軽に楽しめるスポーツベッティング体験を届けることを目指しました。
担当とデザインの焦点
ユーザーリサーチとUIデザインを担当。日本のユーザーにとってなじみやすく親しみの持てる体験にすることと、複雑な運用上の制約を、分かりやすく予測しやすい体験に落とし込むことに注力しました。
チーム
プロダクトマネージャー、リードデザイナー、マーケティングチーム(戦略)
エンジニア(実装)
外部プロバイダー(試合・オッズのスケジュール)
成果
選択肢を絞り、初心者が初めてのベットをしやすいように設計
運用上の制約の中で、毎日継続してコンテンツを提供できる構成を実現
デザイン概要
問題点
日本のユーザーにとってなじみのないコンテンツ(ベットの種類、オッズなど)
アプローチ
日本人にとって親近感のあるビジュアルと、海外で活躍する日本人選手を特集したコンテンツ
問題点
試合数やリーグの種類など、情報が多すぎる
初心者がどこから始めればいいか分からない
アプローチ
初心者向けに厳選した試合のみを表示
試合を見つけてからベットするまでの明確な情報設計
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Background
初心者でも安心してベットできる体験を提供するには?
問題点
日本ではスポーツベッティングはまだ一般的ではなく、初心者がほとんどです。なじみのない用語、複雑なオッズ、多くの選択肢(試合やベットの種類)によって、圧倒されてしまうユーザーもいます。
日本市場で成功するためには、認知負荷と心理的なハードルを下げ、ユーザーが気軽に、自信を持ってベットできるよう導く必要がありました。
ユーザーのゴール
気軽に、簡単にベットできる
ビジネスのゴール
初ベットに導く(コンバージョン)
課題
運用上の制約:コンテンツ(オッズ・試合情報など)は、試合の開催状況と、コンテンツリリースのスケジュールが不定期な外部プロバイダーのAPIに依存している。
What we designed 1
日本人にとってなじみのあるビジュアルデザイン
日本では、マンガは身近な文化の一つです。Mybetにマンガ風のイラストを取り入れることで、親しみやすく「日本らしい」雰囲気になり、初心者の心理的なハードルを下げています。
What we designed 2
初心者をガイドするコンテンツ戦略
リサーチとチームでの議論をもとに、初心者が安心して最初の一歩を踏み出せるようトップページを構成しました。
「世界で活躍する日本人アスリート特集」セクション
海外リーグで活躍するなじみのある日本人選手を取り上げ、試合を選びやすくなるように設計
初心者向けウィジェット(自分がメインで担当)
厳選した試合を、
シンプルに「勝ち/引き分け/負け」ベットのみ表示
短い試合解説つきで紹介
スポーツに詳しくなくても、気軽にベットできるように設計
「ニュース」セクション
関連するスポーツ情報を届けるコンテンツ
Beginner’s widget
継続して運用可能な初心者向けのコンテンツ設計
初心者にとって使いやすく、運用面でも続けられる設計にするため、最初に以下の問いを整理しました。
どのスポーツを取り上げるか?
一年を通して安定したラインナップを保てるか?
プロバイダーのリリーススケジュールはどのように影響するか?
何試合を表示するか?
Research & Design decisions
日本のスポーツファンに好まれる競技の選択
日本人ユーザーにとって関心がある、なじみのあるスポーツを選ぶために、次のリサーチを行いました。
競合調査
日本のベッティング市場ですでに導入されている競技の確認
日本の公営競技
ユーザーが既にベット経験がありそうな競技を把握
メディア分析
メディアやニュースの話題などを元に、人気・ファンが多い競技をリサーチ
選んだ競技:野球・サッカー・バスケットボール
日本人ユーザーにとって、なじみのある競技を取り上げることで安心感が生まれ、初ベットのハードルが下がります。
Research & Design decisions
一年中継続して提供できる試合のラインナップ
常に最新の試合を表示しつつ、初心者が気軽にベットできるようにするため、競技のシーズン、プロバイダーの制約、選択肢の数のバランスを取り、長期的に運用できる形にしました。
スポーツカレンダー
サッカー
通年(国内・海外)
野球とバスケットボール
それぞれ異なるスケジュールで、年間で補い合う
一年を通して継続的に試合を表示できることを確認しました。
プロバイダーのオッズ公開タイミング
オッズの公開は、試合によって試合の1日前から1週間前までばらつきがありました。その中で、サッカーは公開が早かったため、必ず1試合以上入れることにしました。
選択肢の数
選択肢が多すぎると初心者は戸惑い、少なすぎると物足りなく感じます。
競合サービスと公営競技を参考に、表示数を検討しました。
最終決定:10試合を表示、週2回(月曜・金曜)更新
十分な試合の種類があり、認知負荷も抑えられ、運用面でも現実的なスケジュールと判断しました。
更新スケジュール
月曜:平日の試合
金曜:週末の試合
プロバイダーの制約内で常に新しい試合を表示しつつ、コンテンツチームの作業量も無理のない範囲のスケジュールを設計することができました。
UI design
シンプルでひと目で分かる試合情報の設計
以下の試合情報が分かりやすく伝わるカードのデザインを検討しました。
競技の種類
チーム名
「勝ち・引き分け・負け」の選択肢
短い試合解説文章
試合の日程
試合データはすべてプロバイダーから取得していたため、フロントエンドチームと常に連携して、技術的に実現可能なデザインか確認しました。
最終デザイン
成果
新規ユーザーの初ベット体験をシンプルに
安定したコンテンツ構成で継続利用をサポート
コンテンツ更新の運用負荷を軽減
振り返り
外部プロバイダーの配信スケジュールに合わせる必要があり、当初は運用上の制約が懸念点でした。しかし制約を先に整理したことで、初心者にとって分かりやすく、コンテンツチームも一年を通して無理なく更新できる仕組みをつくることができました。
主な学び
文化的ななじみは、初心者の認知負荷を下げる
明確な制約があるからこそ、予測できて維持しやすいUXが設計できる
入り口は、選択肢を増やすよりシンプルにするほうが効果的なことが多い









